グリーンフィンガーズ

感想、コリン編 



記憶力が乏しいので全て完璧に合っているわけではないです…悲し過ぎる自分の頭。


心を開いてなかったコリンが同室のファーガスと出会い、、ガーデニングと出会い、仲間と絆を深めて変わっていく話。(簡単に言いすぎかな) ファーガスと徐々に徐々に距離をつかんでいく…のが大切なことになってくるんだと思うけど。


■そのファーガスとコリンの部屋でのシーンが4回ほどあった(気がする)。


1回目…コリンが刑務所にやってきてファーガスが話かけるがコリンはベッドフォンをしてベッドに寝る。
2回目…ファーガスに刑務所にいる理由を聞かれて声を荒げるコリン。
3回目…コリンがファーガスの話を聞きながらベッドにうつ伏せで寝転ぶ、足の裏が見える(←このシーンあんまり覚えてない…あぁぁT_T)
4回目…ファーガスは体調がかなり悪い。そんな中再びコリンに何を犯してしまっのか聞く。そしてコリンの告白。


4回の中に一番分からなかったシーンと一番が好きシーンがある。




■分からなかったのは2回目の部屋での場面、コリンが急に目盛り10まで怒りだすのが3度ほど続いてたところ。その時のコリンは、感情の振り幅が1→10→1→10→1→10 みたいな感じに見えた。急に怒ってどうしちゃったんだいコリン、しかもその怒りさっきと同じだな、みたいな。


開放型の刑務所に来てからも来る前も投げやり系でどうにでもなれとコリンが思っていたのは分かる。弟を殺してしまって両親もいていないような状態。でもだからと言ってファーガスに刑務所に来た理由を尋ねられてあんなに感情が爆発してしまうものなのだろうか…。ファーガスの『許された』という言葉が癪に触ったのだろうか。コリンはもう人とつるむのも嫌、仕事を自らで選ぶのも嫌、全てにおいて殺人を犯してしまってから時が止まっている。でも時は動き出す、許されるのだ、とうファーガスの主張と悟りに苛ついたのかなぁ。俺の痛み、苦しみはそんなもんじゃないって。


超自分解釈だけど…(笑)うむむ。そのコリンの感情の表し方は一定で伝わり辛かった。





■この2回目の部屋でのシーン以外もなんだけど、抑揚の問題なのかな。だったらどうした、おれうな、い、等など。セリフは全く正確ではないけど、コリンの言い方って基本的にこれなんだよな。



だから怒るシーン、感情が高ぶるシーンは、それぞれの気持ちがある場面なんだけど同じに感じてしまうのかも。



■あと間の取り方、リズムかなぁ。普通の声で呟くところはそれなり合わせられているような気がするけど、感情が高ぶって声を荒げる場面ではタンタタタン、タンタタタンのでずっと同じな気がする。


例えば「何だって?」にしても、
1な、んだって…
2なんだって!!!
3……っなんだって
みたいにいろいろテンポを付けられる。
でもコリンは基本的「(うん=一拍)なんだって」「(うん)うそだろ」のように声を張り上げる場面で一緒のテンポに感じた。舞台ってこうなのかな…あぁ勝手にほざいてごめんなさい。何か気になっちゃって。もっとバリエーションというか、あればいいなって思う。





■だから逆に静かに感情が動くシーンが好きだな。例えば
・「バイオレット?」←咲いてるかもしれないからファーガスと探すシーン。
・4回目の部屋でのシーン(罪をファーガスに告白するコリン)
・仮釈放審査のシーン。
などなど。他に細かくたくさんあったけど。



■特に弟殺しを告白するところは流れとセリフに乗ってコリンの気持ちがすごく届いた。物語も終盤で4度目の二人きりでの部屋の時間だったから、コリンはファーガスと絆と信頼関係のようなものが生まれてて、その上で、初めて己れの心の内をさらけ出していた。さらけ出されていた。過去と向き合うのは辛い。でもコリンはとつとつと噛み締めるように語っていくんだよ。可愛い弟のこと、両親のこと、自分が犯した罪の重さ。「誰かを愛することは出来るんだろうか」というコリンの心の内。誰も開けたことのない心の内。でもそれを吐露することで一歩前に踏み出せるんじゃないか。そのきっかけはファーガスがいてガーデニングを始めたからなんだよね。



また自分で考えすぎてるけど(笑)、でもこの場面本当に好き。ファーガスと出会ってガーデニングと出会って、仲間と何かをする大変さと喜びを見つけたんだよ、そしてそういう行動が絆に繋がること知ったんだよコリンは。この過程を経てコリンは罪を犯してしまったときから欠けていた心が満たされて自分を許すことが出来たんじゃないかな。現実の罪状とは別に、自分が起こしたことと自分の中で向き合えた。





■仮釈放審査のシーンも掛け合いではなかったからテンポが同じではなかったように感じたし、ファーガスのバイオレットからどうようにコリンの中で気持ちの【変化】があったのかが分かったように思う。


全体を通してその【変化(=コリンの心の動きとそれに準ずる行動、そしてそれが周りに派生していくこと)】がどう見えたか?……とても分かりやすいわけではなかったけど、でも実際の映画もこういう感じだったから私はいいと思った。映画も全ての過程とコリンの心の動きを分かりやすく映しているというよりは、場面場面で切り取って魅せていたから、舞台もパッパッパッと展開が変わるのも納得いくような。


ただ映画を見ていないと展開が早いから着いていきにくいのはあるかも。良いことなのか悪いことなのか分からないけど…。自分も梯子が外れたくだりの繋がりがよく分からなかった(記憶力の問題かな…ドーン↓)



■少し残念だったのは、仮釈放中のコリンが刑務所に戻るために花屋の小さいショーウィンドウを壊すシーンが舞台ではなかったこと。映画では消火器を投げて花屋のガラスを割って、黄色い薔薇の花束をワラっぽいの紐状態ものでくくっていた。コリンが素早く花束を作り上げるところが男らしくて好きだったから見たかったなぁ。



■あとは何だろう…音楽かな。ガーデニングは時間がかかるものだけど、それを軽快なボイスパーカッションなどにのせて魅せるのは何だかワクワクして楽しかった。いきなり踊り出すミュージカルほど大袈裟じゃなくて、音楽が入ると自然にガーデニングモードになっていけたし、見てて楽しかった。


ガーデニングシーンは確か3回くらいあったかな。1回目のガーデニングダンスはスコップを使って。2回目は高度なスクワットのようなダンス。3回目はピョンピョン跳ねてた。


■ファーガスが亡くなってしまって、でも大会に向けて一丸となってる3度目のガーデニングタイムは何故か泣けたなぁ。その前のコリンの告白でも泣けたけど、それ以上に泣けた。明るいシーンなのに。


コリンが中央にやってきて客席側に背中を向けて両手を広げてガーデニングをスタートさせるところがね、なんかもう涙なみだで(涙)コリンが頼もしく感じたのか、ファーガスが居ないことへの寂しさか、逆境に負けるな!頑張れっていう想いなのか…。自分が不思議。でもコリンがピョンピョン跳ねたり、沢山の囚人がダンスしたり、コリンが音楽にのせて指示を出したり、みんなが楽しそうに笑っていた素敵なシーンだったけど、涙でぼやけてしまって…何なんだ私ー!(笑)


■終わってみて思ったことはタタタタタンとお話が過ぎていったということかなぁ。テンポがいいのは好きなんだよ。でも上で書いたファーガスとの距離のつめかたとガーデニング仲間のロー達と信頼関係が結ばれていく様子とかが少しわかりにくかったのはあるかも。場面、場面で見せていったならいいけど、最後になると「あれコリンいつの間にそんなに心を開いたの?」って思うかもね。まぁコリンの感情の出し方が1か10かっていう風に見えたことも関係してるけども。でも笑えて泣けて楽しかったよ。(なにこの感想…)って感じだけど本当に泣けて笑えたんよ。それはコリンを見てて相葉雅紀くんが透けてたからということは否定しないけども。いちいち一つ一つの細かい場面を理解して、繋がりも理解して、って最初は難しく考えようとしていたけど、でもやっぱり楽しいならいいじゃん!と思ってしまった…!どうしよう。なんかアイドルとして、とか俳優として、とかあそこの演技が、とか搾り出せばいっぱいあるんだろうけど。でも弟を殺してしまったことをファーガスに告白したシーンや、ファーガスが亡くなった後にみんなで大会に向けて庭園を造ってるシーンで涙が出たのは事実だし、自分の涙のわけがなんであろうとあの場にいてコリン達を見て楽しめたんだから良かったなと思える、のです。


なんだこの感想!!!考えるな、感じろ!!!


■何回も書くけど映画見終わった後も同じ風に思ったんだよ…話が進むのが早い、コリンがいつの間にか人が変わったようになってるって…!弟の命を奪ってしまった自分(=コリン)でも、植物を育て命を育てることが出来ると身を持って分かったから、コリンが買われたのは分かる。でもガーデニング=植物を育てるという過程がノリノリの音楽にのせられて行われていたから、コリンがそこで変わっていってる途中のはずなのに、その「途中」が丁寧に描かれていたわけではなかったから、「いつの間にか」と思ってしまったんだろうなぁ。じゃあゆっくりと植物と向き合うコリンをうつせばいいのかと言われたらそれはイエスじゃない。「ガーデニングしようぜっ!」って言ったコリン達がワイワイとやるのはすごく楽しそうで好きだったもんな。コリンの思うところが全て表れていたわけじゃないけど、音にのって気持ちが高ぶってる感じ見ていて分かったし、私の胸も躍った…!えへ☆だから切り替えが早くてついていけないと思う人もいるだろうし、でもリズムよく場面が変わってて良かったと思う人もいるのではないか…と思いました。うん、そうだ。自己満足おわり。